あなたが一緒に授業を受けている彼や彼女ももしかしたらね
「で、でも彼はそのとき授業に出てたというアリバイがあるのでは……?」
僕は僕のお師匠であるところの名探偵にそう聞く。
いま僕たちはつい最近発覚した数十年前に起きた殺人事件を解決しようとしている。そして、ついに犯人のめどがついたということでお師匠に話を聞いていたのだが……。
「ふむ…。確かに彼はその当時大学生、平日に起きたその事件のその発生した時間、彼は確かに授業に出席したというログが残っている。」
「じゃあ、彼に犯行は不可能では……?」
「パンデミック。」
お師匠はそうつぶやく。
「数十年前、世界を襲ったと言われるとある流行り病……。すでに今ではワクチンも開発されインフルエンザと同様の扱いとなっているが当時は大変な惨事となり、欧米ではロックダウンと呼ばれる都市封鎖も起こったらしい。」
「そ、それは僕も知っていますが、それが関係あると……?」
「当時、日本でもそれは猛威を振るい、都市封鎖ほどでもないが人々は行動を制限された。そして教育機関のいくつかは……」
お師匠はそこで言葉を切る。
「オンラインでの授業を余儀なくされたんだよ。」
「オンライン……?彼は、大学構内では授業を受けていなかった……?」
「そうだ。確かに担当教員の出欠確認によると出席はしているがそれは今の大学のように彼の姿を実際に見たというわけではない。ただ、インターネット空間の特定の場に存在していただけであり、その身体自体はどこにあるかはわからないんだよ。」
「じゃあ、彼は、授業を受けながらにして殺人を行っていた……?」
「そういうことだ。まさか教員も、誰も同じ授業を受けている人間がそのとき人を殺しているとは思うまい。小説を執筆しているなどならともかくね……。」
まるで神の視点のようなことを言い出すお師匠はそうしてマスクも何もつけていない口でキセルを吹かしたのだった。
あとがきってか言い訳
いや、なんか授業中にぱっとひらめいたのでぱっと適当に書いたけど普通に設定はズタボロですよね。いや、さすがに気付くだろ。助手くんも警察くんももうちょっと頭働かせてくれ。もしかしたら数十年後にはその発想に至るのは少し遅れるのかもしれないけどね。てなわけでグダグダですけどまぁひらめいちゃったものはしょうがない。普通にツイートで済ませようと思ったけどたまにはちゃんと書かんとなぁって思ったんでね。てなわけで次はちゃんとしたもの書きます。それでは~~