ひららら

いろいろ言う

竹取物語ってどんな意図のもとで生まれたんだ?

どうも。ふと思ってタイトルを決定したけどこれ以上話を広げられるか不安です。ひらららです。というわけで今日はさっそく本題から。

皆さんご存知だと思います。竹取物語かぐや姫のほうが一般的ですかね。「今は昔、竹取の翁と言ふものありけり。」のやつです。僕は序文思い出せなかったのでいま調べましたけど皆さん覚えてましたか?先に言っとくと相も変わらずこの物語のすべてを知ってるわけではないので普通に嘘もつくかもしれないよ。ただの無知大学生が妄想のもとで書いてるだけだからね。

というわけで僕の中の竹取物語のあらすじをまず紹介しましょう。

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。そんなあるとき。なんかおじいさんが竹切ってたらよくわからん少女が出てきて育ててたらめっちゃ美人に育ったので若い男どもがどんどんそのかぐや姫に求婚。でも姫は男に興味がなかったのかその男どもに無理難題押し付けてこれできたら結婚してあげてもいいわよ的な感じに。結局男どもは誰もそれを達成できず撃沈。そのあとかぐや姫は月を見上げて物憂げに。なんじゃと老夫婦が尋ねると実は私月の人なんですと衝撃のカミングアウト。しかもそろそろ帰らなきゃいけないらしい。それを阻止しようと帝が全力の防衛を図ったけど謎の超文明の力でこれまたあえなく撃沈。そしてかぐや姫は老夫婦に蓬莱とかいういかにもあやしげな不老不死の薬を渡してこれ飲んで私が帰ってくるまで生き続けてねとメンヘラも真っ青な発言を残して月へ。でも老夫婦はかぐや姫のいない世界なんて生きとってもつまらんと重すぎる彼氏みたいな理由で蓬莱をめっちゃ高い山の噴火口に捨てましたとさ。めでたくないめでたくない。

だいたいこんな感じだったと思います。分かりました?少なくとも僕が要約が苦手な人間ということは分かってくれたと思います。

さて、まぁ上の適当な要約を読んで今から僕の言う問いに答えてください。

問1.物語の中で幸せな人、いました?

問2.この物語の作者は竹取物語をどうして書こうと思ったんですかね?

 

…どうですか?ここからはあくまで僕の考えです。知見を広げれたらいいなぁ程度の考えで読んでください。

まず問1。これいないと思うんですよね。だいたいこの物語の登場人物は老夫婦・かぐや姫・求婚男・帝(帝も求婚してたんだっけ?覚えてない)・月の使者くらいだと思いますけど。まぁ少なくとも月の使者以外は全員報われてない気がする。かぐや姫も老夫婦と別れたくはなかっただろうし。そして月の使者は物語中で「かぐや姫を月に連れて帰る」っていう使命を果たしてはいるけどそれは幸せって言えるほどではないと思うんですよね。

さてこれを踏まえたうえでの問2です。まぁ僕たちが高校の古典で習ったような古文はたいてい何かしら伝えたいことがあったと思います。まぁそれか随筆とか紀行文であれば自分の体験を書き残すためだし、物語であれば人々を楽しませるために書き残してます。というところで。この物語、楽しめますか?まぁ確かにバッドエンドの物語も楽しいと思いますよ。でもこの物語は一応最古の作り物語です。これ以前に存在した可能性があるかないかは知らないけどまぁ日本史上において最序盤に書かれた物語であることは間違いないと思います。そんな初期の初期に「よし!みんなを楽しませる物語を書こう!」って言ってこんな物語書きます?よほど拗らせてでもない限り書かないでしょ普通にハッピーエンドにしてくれ。ということは作者はこの物語をいったいどんな意図で書いたんだ?って話になります。タイトルのまんまですね。ワンチャンこれが体験したことであったらまだ納得できますけどそんな可能性あるかなぁ。なんで日本最古の物語は宇津保物語みたいな一族繁栄と恋愛みたいな普通に幸せそうな物語にしなかったんだろう。ところで今手持ちの文学史の参考書見てみたら竹取物語は何個かの伝説とか説話をもとに書かれたらしいです。ん~じゃあこれらをもとに物語書いてやろ!って思って集めた結果どうあがいてもバッドエンドにしかならなかったんだろうか。それはもうチョイスが悪いよ。選びなおせよ。

さて、みなさんはどうして竹取物語はバッドエンドを迎えてしまったのか分かりましたか?ていうかそもそもバッドエンドではないっていう人もいるかもね。まぁこれに関する答えなんてネット上にいくらでも転がってそうですけどね。それを見ないで好き勝手にわかが考察するのもまた一興です。考察とか好きなのでね。というわけで珍しく今日は真面目なお話でした!真面目な話になると文字数が多くなるのとても頭がよさそうでいいですね。

じゃあ今日はこんなところかな?たまにはかぐや姫に思いを馳せながら月を眺めるのもいいんじゃないですか?それと僕の好きな曲の一つでもある「竹取オーバーセンセーション」も聴いてください!ついでにかぐや姫をハッピーエンドにしようとする怪盗が活躍する「怪盗クイーン、かぐや姫は夢を見る」もぜひ読んでみてください!!もう一つ、僕は読んだことがないので分かりませんが巷で評判の「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」も読んでみたらどうですか?

こうして見るとかぐや姫を題材にした作品はたくさんありますね。後世にたくさんの二次創作(厳密には違う気もするけど)を生み出させて娯楽を増やすことこそが真の作者の意図だったのかもしれませんね。