ひららら

いろいろ言う

小説

独身女と妊娠と日本酒

第一話↓まぁ読まんでも別になんとでもなる 本編↓読め 「キレそう。」 いつものごとく丑三つ時に我が家に転がり込んできた美羽に私はビールの缶を開けながら言う。 「なに?いつもじゃない?」 いつもならこの時点で家から追い出すところだが今日の私はそれど…

餞別

「よぉマモル!今日もがんばってんな~!」 同僚にそう声をかけられた。俺の名前はマモル。まぁどこにでもいるようなありふれた20代の男だ。 そんなに頭もよくなかった俺は高校を落第すれすれで卒業してからは元ラグビー部という圧倒的な筋力を武器に家大工…

花火

〜まえがき〜 どうも。まえがきって初めて書きますね。ひらららです。まぁまえがきから書き始めたからと言って特に何かあるわけでもないです。いつも通り普通の小説です。でも久しぶりに書くので書き方忘れてるかもしれません。ていうか普通のブログも書きた…

ハルメナ姫とキルック王子の優雅な新婚生活

ここはγ国の王族が住まうお城。今日は城下にたくさんの人が押しかけている。 「ハルメナ姫!ご結婚おめでとうございます!!」 「キルック様とどうか末永くお幸せに!!」 民衆はお城へそんな声を届ける。そう、何を隠そう今日はγ国の姫、ハルメナ=ダムが同…

卒業文集なんて嫌いだ

「結城さん、今日の放課後この教室に残っててね。」 私はそう先生から告げられた。 「えっなんでですか。」 そんなに怒られるようなことをした覚えはないんですけど…。 「学年であなたともう一人だけよ、卒業文集を書き終わってないの。」 おっと。痛いとこ…

エピローグ

『…読んでやってくださいな。僕がとても喜びます。では!!』 そう入力してから男はそっとエンターキーを押して下書きを更新した。日差しが心地いい午後3時30分ごろである。 「ようやく終わった…」 男はそう呟いてそばに置いてある紅茶を飲み干した。毎日毎…

あと一年が待ち遠しくて

「はい、じゃあ授業を始めまーす。」 パソコンの画面から先生の声が聞こえる。はぁ…。全く、なんでこんなご時世でも授業は普通に行われんだよ。どうせ習ったことを活用する社会なんてもう訪れそうもないのによ。 俺の名前は…なんてどうでもいいか。とりあえ…

永遠の二百メートル

「ずっとあなたのことが好きでした。付き合ってくれません…か?」 「……はい!」 こんなありがちな告白からもう早くも一年が経とうとしているそんな時期。 俺 ──丈と彼女 ──美波の関係はこの冬の寒さのように冷めきっている。学校ではクラスも分かれてほとん…